青汁の飲み過ぎに注意?副作用はあるの?についての特集記事です 皆様にとって少しでも参考になれば幸いです。
日頃の野菜不足解消、健康効果や美容のために、青汁を始める方が増えてきましたね。
青汁はもちろん「体に良いもの」というイメージがありますが、沢山飲んだからといってすぐに効果が上がるものではありません。
というのも、青汁は薬とは違い「健康食品」だからです。
青汁は健康食品であるため明確な摂取量の決まりはありませんが、青汁商品ごとに、「一日1~3包」など目安量が設けられています。
では、なぜこのような目安量があるのでしょうか?
青汁になぜ目安量があるのかといえば、大量に摂取することで、お腹がゆるくなることや、身体に必要なミネラル分まで排出してしまうなどの健康障害の心配もあるからです。
また、青汁に含まれる成分の中でもビタミンKやカリウムなどは、体内に蓄積されるため、過剰摂取になってしまう可能性もあります。
では、青汁の飲み過ぎることでどんな副作用があるのでしょうか?
また、飲み過ぎによる注意点も詳しくご紹介します。
青汁は食物繊維が豊富で便秘解消効果も期待されていますが、一度に沢山飲んでもすぐに便秘解消するわけではありません。
一度に沢山の青汁を摂ってしまうと、冷たい水で身体を冷やしてしまったり、食物繊維が効きすぎて胃腸に負担をかけて下痢を引き起こしてしまうこともあります。
青汁の原料となる大麦若葉、ケール、明日葉などの野菜には、豊富なビタミンが含まれています。
ビタミンには、水に溶けやすい「水溶性ビタミン」と、油に溶けやすい「脂溶性ビタミン」があり、水溶性ビタミンは、多く摂り過ぎても尿とともに体外へと排出されますが、脂溶性ビタミンは、しばらく肝臓など体内で貯蔵されるため、過剰摂取した場合はビタミン過剰症を引き起こすことがあります。
水溶性ビタミン・・・ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンHなど
脂溶性ビタミン・・・ビタミンA(レチノール)、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK
ビタミンA
青汁に含まれるビタミンAは、カロテン(ビタミンAの前駆体)であるので問題はありません。
ビタミンD
ビタミンDは魚介類、卵類、きのこ類に多く含まれ、青汁主な原料となる大麦若葉、ケール、明日葉には含まれていません。
青汁によっては敢えて配合されているものもたまにありますが、微量なので過剰摂取を気にする程ではありません。(気になる場合は成分を確認して下さい)
ビタミンE
ビタミンEは植物油やナッツ類に多く含まれる成分です。
日本人の食事摂取基準2015年版のビタミンEの食事摂取基準によれば、ビタミンEの上限量は、18~29歳までの男性で800mg、女性は650mgとなっています。
青汁主な原料となる大麦若葉、ケール、明日葉に含まれていますが、原料100g中1~3mg程度と多くはなく、粉末青汁1包あたりでも、0.05~2mg程度と過剰摂取になる量ではありません。
ビタミンK
ビタミンKは、ビタミンK1~K7まであり、中でも天然に存在するのはビタミンK1とK2です。
青汁の原料となる緑黄色野菜に含まれるのはビタミンK1であり、ビタミンK1は過剰摂取しても毒性がないことが報告されています。
しかし、「青汁を飲む場合医師に相談が必要な人は?」の項目でもご紹介しますが、ワーファリンなどの抗血液凝固剤を服用されている方は、ビタミンKの摂取に注意が必要です。
参考:国立健康・栄養研究所 情報センター
http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail17.html
上記のように、青汁は決められた目安で飲んでいれば青汁で過剰症を心配する必要はありません。
しかし、体重の気になる方がダイエットのために青汁だけをガブガブ飲んで食事制限をしたり、二日酔い改善効果があるからと一時的に大量に飲むのは、逆に栄養バランスを崩して健康を損ねてしまうこともあるので注意が必要です。
自家製青汁を作られている方は、シュウ酸の摂り過ぎにも注意が必要です。
シュウ酸は、生のほうれん草やブロッコリーなどに多く含まれており、これらは蓄積すると尿管結石などの尿路結石を引き起こすこともあります。
結石が心配な方は、原料をチェックしてシュウ酸の多い野菜は控えめにしておきましょう。
↓こちらで詳しく書いていますのでご参考にして下さい。
青汁と尿路結石の関係は?シュウ酸は大丈夫?
青汁が食物アレルギーやアトピー性皮膚炎を改善できるということで最近では注目されています。
しかし、桑葉など、青汁に使われている原料が食物アレルギーの原因である場合は、逆にアレルギーを引き起こすことになりますので、使用を中止しましょう。
食物アレルギーのある方は、原材料は必ずチェックするようにしましょう。
また、クロレラ入りの青汁は、魚アレルギーのある方には注意が必要です。
青汁にはプリン体が含まれているとして、尿酸値が高い方は気にされるようです。
高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインでは、プリン体の摂取量は1日400mgまでと言われています。
青汁原料のプリン体の量は、青汁粉末100g中ケール40.2mg・大麦若葉 88.5mg程度というデータがあります。
しかし、青汁はコップ1杯で100gの原料をそのまま摂ることはまずなく、個包装されたスティック1本3g程度が一般的ですので気にする量ではないと言えるでしょう。
しかし尿酸値予防をされたい方は、過剰摂取には気を付けるようにしましょう。
↓こちらで詳しく書いていますのでご参考にして下さい。
プリン体量は?痛風予防にも役立つ!青汁で尿酸値対策
青汁には口当たりを良くしたり、見た目をきれいにするために、甘味料・香料・着色料・合成保存料といった添加物が加えられている場合もあります。
青汁選びの際は、パッケージの原材料名で食品添加物のチェックもするようにしましょう。
添加物が使われている場合でも、天然の植物由来原料を選ぶようにしたいですね。
↓青汁に使われる添加物についてはこちらの記事に記載しました。
無添加、安心成分の青汁は?
青汁は健康食品ですので妊婦さんでも飲むことができますが、青汁によっては「妊娠中は控えるように」と注意書きのある商品もあるので、飲む前にはパッケージや公式サイトで確認するようにしましょう。
また、青汁の中には、抹茶や緑茶を使用している「カフェイン入り」の青汁もあります。
青汁のカフェインは、コーヒー1杯分のカフェインとと比較してもかなり少ない量なので、それほど心配は入りませんが、気になる方はノンカフェインの青汁がおすすめです。
妊娠中は、できるだけ無添加でノンカフェイン、原料の有機栽培など、安心感のある青汁を選ぶようにしたいですね。
↓妊娠中におすすめの青汁についてはこちらの記事に詳しく載せています。
妊娠中の栄養補給に 安心のおすすめ青汁はコレ!
青汁を飲み始める場合、青汁の副作用により身体に影響を与える場合もあります。
下記のような時は担当医師にご相談されることをおすすめします。
ワーファリンなどの血液をサラサラにするための抗血液凝固剤を服用されている方は、青汁の中に含まれるビタミンKが薬の効果を阻害してしまうことがあるため、効果的な治療をできなくなってしまう恐れもあります。
腎臓が悪い方や、人工透析を受けられている方は、カリウムを排出する力が弱いと言われています。
青汁にはカリウムを多く含む原料が使われているものもあります。
カリウムを排出する力が弱い方は、カリウムが体内に蓄積しやすく、カリウムを蓄積しすぎると高カリウム血症などの健康被害が出る危険性もあります。
ビタミンKとカリウムは、栄養価の高い青汁の原料にも含まれている成分です。
ビタミンKは、血液を固めて止血したり、骨の健康維持に効果のある栄養素です。
また、カリウムは、ナトリウムを排出し血圧を下げたり、細胞を正常に保つなどの働きをするミネラルです。
ビタミンK(μg) | カリウム(mg) | |
ケール | 210 | 420 |
明日葉 | 500 | 540 |
※参考:文部化科学省 食品成分データベース
青汁に良く使われるケールと明日葉を100gあたりで比較すると、明日葉にビタミンKとカリウムが多く含まれているのがわかりますね。
明日葉は、むくみ予防やデトックス効果のある青汁として注目されている原料ですが、上記のような心配がある場合は、医師に相談の上、ケール青汁などのカリウムやビタミンKの少ない原料を使った青汁がおすすめです。
桑葉の青汁は、桑葉に含まれる1-デオキシノジリマイシン(DNJ)が、血糖値の上昇を防いだり、糖分の吸収を抑え、大腸の働きを助ける働きをするため、糖尿病対策やダイエット中の方に人気がある青汁です。
しかし、糖尿病治療中の方は、糖尿病薬と桑葉と同じ働きがあるため、血糖値を下げ過ぎてしまう危険もあります。
青汁は、健康的な飲み物ですが、沢山飲んだからといって、気になる症状がすぐに改善するわけではありません。
又、過剰摂取してしまうことで逆に体に悪いこともあります。
青汁購入時にはしっかりと目安を確認し、1日に飲む適量を毎日続けることが健康維持にはおすすめです。
運営者プロフィール | |
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名前 | ずぼら母さん |
性別 | 女性 |
出身地 | 三重県鈴鹿市 |
自己紹介 | はじめまして、青汁が好きで好きでたまらないアラフォー主婦のずぼら母さんです。現在の目標は全ての青汁を制覇すること(笑) |